4日目 バンテアイ・スレイほか

バンテアイ・スレイ

 ポル・ポト派の勢力が残っている場所。29/Aug/96にイギリス人が殺されている。

観光客も少なく、行く場合は警官をつけなくてはならない。60ドルである。100ドルと言われることも。値切ろう。

 これほどの危険地帯にある遺跡なのに、カンボジアの人なら一度は訪れているという有名な遺跡の一つで、レリーフについては、アンコール遺跡中最高級。彫刻は繊細で美しく、女神デバター(写真右)の神秘的な微笑みは「東洋のモナリザ」と呼ばれている。若き日のフランスの文豪アンドレ・マルローは、この魅力に魅せられて、7体もの女神像を盗んだほどである。彼の小説で、遺跡泥棒の登場する「王道」は、まさに彼自身の体験に基づいて書かれたものだった。

 さて、この遺跡に行くにはバイク、タクシーも特別割増料金で、さらに、先述したとおり警察の同行にお金がかかる。でも、お金と時間があるなら絶対行こう。

バンテアイ・サムレ(写真左)

 アンコール・ワット様式とバイヨン様式を取り入れた寺院。「入れ墨の砦」という意味。「入れ墨をしたサムレ族の砦」をあらわす。アンコール遺跡の中でもっとも完全に昔の姿を復元された寺院。

 これにまつわる逸話がある。「おいしいキュウリを作っていたサムレ族の貧農プー。これを食べた王は、キュウリ畑を王直属の畑とし、無断侵入者は男女身分を問わず殺してよいとして、プーにこれを管理させた。しかし、キュウリの実らない雨期のある晩に、王自身畑に入ったところ、忠実なプーに殺されてしまった。王には跡継ぎがいなかったため、『勝利の象』といわれる神象に王を選定させると、その象はプーを背中に乗せた。王になったプーは先王の亡骸をプレ・ループで荼毘に付した。しかし、プーは大臣たちの意地悪に耐えきれず、バンテアイ・サムレに閉じこもった」

 この寺院はちょっときついけど、3日目のコースに入れてもいいだろう。

 以上である。少なくとも3日はかけないと、もったいない。出来れば4日目のメニューもこなしたい。あと、雨期はちゃんと調べておこう。天候によっては予定を変えた方がいいだろう。たとえば、3日目は結構移動するから、次の日が雨っぽかったらその日に行くとか。強行突破しても大丈夫だけどね、僕がそうだったから。

GOOD LUCK

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