ラーマヤナ物語

 「ビシュヌ神は、悪魔ラーバナを滅ぼすためにコーサラ国の王子ラーマとして生まれ変わった。王子ラーマは国民に慕われ、王位継承が決まったが、即位式の前夜、第二王妃のたくらみで、妻シータとともに森に追いやられた。さらに、ラーマが森で言い寄られたため撃退した魔女の仕返しとして、その兄で、常々シータを我がものにせんとしていた魔王ラーバナがシータを捕らえて、監禁してしまった。ラーマは、途中、自分と境遇の似た猿王スグリーバを助け、猿軍団を味方につけた。そして、その将ハヌマンの勇敢も手伝って、ラーマはラーバナを倒してシータを救出したが、妻の貞操を疑い懊悩する。シータはこれを悲しみ、火に身を投じてしまう。神の審判はシータの身の潔白を証明するために、彼女をさらに美しい姿で現出させた。これを喜んだラーマは、魔王の空飛ぶ戦車で、シータを連れて王国に帰還し、再び王位についた。それまで、弟王のバラタは玉座にラーマのはきものを置き、これを王と仰いで国を治めていた。長い戦いを終えた王子と猿たちは祝宴で、酒に顔を赤くしていた。」(2世紀頃の物語)

 猿の将「ハヌマン」(写真)こそ、西遊記「孫悟空」のモデルといわれる。

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