神話や伝説というものは、どこの国のものでも興味深い。神々が登場するものが多いのも、神々との関連性を強めることで、王家の神聖性を強めようとしたからかもしれない。日本書紀もその一端といえよう。カンボジアにも、少なからずそういう傾向を感じる。アンコール・ワットについて述べたとき、「マハーバラタ」「ラーマヤナ」「乳海攪拌」の3つの物語に触れたが、その内容を以下簡単に記述する。