気候郵便国際電話

 熱帯モンスーン気候で、乾季と雨季で大きく分けられる。乾季は11月から4月。雨期は5月から10月。とはいえ、雨期にもいろいろある。5・6月は雨はたいてい午後のみ。7・8月は雨量が減る(「短い乾季」)が、湿度がとても高い。9・10月は降水量がもっとも多い。ただ、日本のように一日中シトシトというわけではなく、激しいスコールの後、ピタっとやむ。年間平均気温は27度だが、4月と5月には35度から40度に達する。

 基本的に高温多湿といえるので、洗濯物は部屋の中だと一日では乾かない。「当たり前だ」と思うかもしれないが、それは日本人だから。たとえば、エジプトでは部屋の中に一日干しておくだけで、陰干しでもパリパリに乾いてしまう。(アスワンやルクソールなどの上エジプトでのこと。カイロやアレキサンドリアなどの下エジプトでは結構雨も降るし、冬は寒い。)そこで、カンボジアへは4・5日分の下着を持っていくか、ホテルやゲストハウスでクリーニングしてもらおう。干して乾かなくても、アイロンで強引に乾かしてくれる。

 ちなみに、カンボジアの洗面台は壁に引っかけてあるだけ。そんな洗面台で洗濯中、その洗面台を落として壊してしまった。(写真左) 60ドル弁償。60ドルあれば10日は食事できる。一気に貧乏になった。日本に帰って、保険がきいたことが唯一の慰めである。

 郵便については、葉書が日本に届く日数は、プノンペンからでも7日から10日はみておいた方がいい。シエヌリアップでは郵便物は出さないこと。「え?ここ?」という感じの小さな箱がポスト。出して日本に届くのに1ヶ月以上かかった。シエヌリアップで受け取った郵便物は、一度プノンペンに送られて、そこから日本に送るため時間がかかるのだろう。

 切手は、葉書なら1,200リエルだが、100リエルでも届いた。店の人がいいと言うのだからいいのだろう。100リエルは極端だと思うが、概して後進国はいい加減。

 国際電話についてだか、飛行機の利用には、リコンファーム(予約の再確認)を要す。カンボジア航空はリコンファームしなくていいが、たとえばプノンペンからバンコクへ飛び、その日に成田行き飛行機にのる場合、この便につきリコンファームしなければならない。(日本からカンボジアへの直行便はない。)リコンファームは通常3日前までにしなければならないから、下手するとシエヌリアップからする場合も起こりうる。でも、ここでは絶対国際電話はしないこと。少し早めでも、プノンペンでしておこう。

シエヌリアップでの話である。リコンファームのことをすっかり忘れてて、あせって電話局に行って国際電話した。むこうの声は聞こえるのに、こっちの声が聞こえないらしい。うまくいかないなあと思って3度挑戦。失敗。目的は達せられなかったのに、一応電話は通じているので35ドル払わされた。料金は1分7ドル。挙げ句の果てに局員はこう言った、"Nobody has succeeded to reconfirm before." 「先に言えよ!」

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