. プラヤ・ココ(プラヤ・ビーチ)。ここにはトップレスのおねーちゃんが出没します。ヨーロッパ系の、しかも……若い!!カメラを忘れずに。(私はもちろん持っていった。)
. 場所は、カンクンのすぐ近くにあるイスラムヘーレス(小さな島です。)の北端部。この島は、カンクンよりもゆったりとしていて、物価も安い。メキシコの庶民生活のにおいも漂い、落ち着いた長期滞在にもってこいの島です。「いろいろ」な意味で、お勧めの島です、ハイ。
. ユカタン半島内陸部のパレンケ遺跡。ジャングルの中に、ひっそりとピラミッドがたたずんでいて、それだけでもすごい神秘的。しかしここには、あれがあるんです、あの話題の物が…。
. そうです。ピラミッドの地下深くに、王様が宇宙船を操縦してるところを彫った、といわれている石棺が有るんです。あれはホントに宇宙船に見える。絶対に不思議だ。ちなみに、実はここに展示されている石棺は、レプリカ。本物は、メキシコシティーの、国立人類学博物館に飾ってある。
. 太平洋側の海は荒いし、冷たい(でもちゃんと三月でも泳げる)。だから、太平洋岸のビーチは、カリブ海側に比べてやや魅力が落ちる。でも、太平洋岸には、クジラという強い武器がある(1月から3月)。会える確率は5割ぐらいというが、私は、一度に4頭ものクジラちゃんに対面できた。
. 関係ないけれど、ちなみにユカタン半島にはワニもいる。ワニにも会いに行きました。
. アメリカからメキシコへ、又はメキシコからアメリカへ行くのなら、絶対に乗っておいて損はない列車です。チワワ鉄道は、北米で最大級の峡谷(グランドキャニオンより大きい)である、カッパー・キャニオンをぬうように走っていきます。しばらく「世界の車窓」的気分を味わえる。車内放送が無いので、車掌さんが、ハンドマイクを持って車内を歩き回ります。ちなみに彼は「ツインズ」の兄役に似ていて、笑えます。電車は一本しかないので、乗れば必ず彼に会えるでしょう。
. やはり国境というのは、僕たち日本人にとってはあこがれのもの。門を一つくぐるだけで国が変わるというのは、不思議で楽しい。
. アメリカに入国するときなぜかメキシコツアーの参加者(アメリカ人は一人もいない)は皆、歓声を上げていた。「うおー、これでハンバーガー喰えるぞー」とか「NBAみれるぞー」とか(もちろん英語で)。……いったいみんな何しにメキシコに行ったんだろうか。
. サンフランシスコといえば、もちろんケーブルカーでしょう。しかし皆さん、ただケーブルカーに乗るだけではだめです。それでは、日本人はチキン(腰抜け)だ、と世界の人間に知らしめるようなものです。おそらくあなたの一族の末代までの恥、となるでしょう。
. 正しくは、ケーブルカーの外側のステップの、しかも「一番前」に立たなければなりません。そこであなたは、人の頭に邪魔されずにもっとも良い見晴らしを楽しみ、また、最も新鮮なS.F.の空気を感じる「権利」を与えられます。
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しかし、先頭に立つあなたは同時にその「ケーブルカーの顔」ともなるのです。車掌さんがジョーク(らしきこと)をいったら、率先して馬鹿ウケしましょう。これは義務です!そして最も重要な場面は、向こうから別のケーブルカーが来たときです。あなたは、そのケーブルカーの威信をかけて、精一杯の笑顔で手を振りましょう。笑顔で手と手を振り交わしながらも、お互い実はバチバチものです。どちらのケーブルカーが盛り上がっているか、自分と向こうの先頭に立つものとの演技力の勝負です。まさに芸と芸の勝負です(アメリカだけに、ゲイとゲイによる芸と芸の勝負ということもあり得る、複雑な国です。)。
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私の個人的見解としては、この勝負には、ジャングルクルーズの船長さんになったつもりで挑むのがよいかと思います。健闘を祈ります。……ちょっと大げさに書きすぎたかな。
. メキシコを旅行する日本人が当てにするのは、だいたいは『地○の歩き方』でしょう。持ってる情報はみんな同じ。だからたまに変な事態が起こる。
. 私は、パレンケ遺跡に行ったとき、蒸し暑いのにわざわざ長袖長ズボンを着て出かけた。なぜなら、本にパレンケではマラリアになる蚊が飛んでいるから絶対肌を露出していかないように、と注意されていたからだ。念には念を入れて、虫よけスプレーまで持っていった。
. しかし、遺跡に着いてまわりをみると、観光客はほとんどみな半袖短パンである。たまに見かける長袖長ズボンは、皆日本人であった。
. うーん、私たちの情報は進んでいるのだろうか。でも蚊はいなかったような気が……。
. ブリトーというメキシコ料理を皆知っているだろうか。アメリカに行ったことのある人なら、食べたことがあるかも知れない。アメリカではかなりポピュラーなメキシコ料理である。
. たっぷりのチーズや鶏肉、アボガドクリームやら豆やらライスやらがどーんとタコスの皮みたいので包んである。とにかく昔のアメ車の大ざっぱ感覚でダンダンダーンと具を詰め込むので、その直径たるや6〜7cm、長さ20cmにも及ぶ。そのボリュームで値段はたったの4ドル弱。そしてもちろん味の方もかなりイケル(アメリカに行ったら絶対に食べよう!!)。そのド迫力ブリトーを、高カロリーの赤ランプをものともせずに食べるときは、最高にエクスタシーである。
私は、そんな無類のブリトー愛好者であったので、本場メキシコでのブリトー体験に期待していた。
. メキシコで、私は早速ブリトーを注文した。値段はたったの10ルピー(約75円)。シメシメ、こんなに安いのか、と胸をわくわくさせて待っていると、やってきたのはメキシコの照りつける大陽でやせ細ってしまったかのようなガリガリのブリトー。直径3センチ、長さは8センチぐらいのみすぼらしいブリトーは、私にミスター・オクレを思い起こさせた。そこには「ブリトー」の響きが持つふてぶてしさがみじんもみられない。しかし、それが本当のブリトーの姿であった。
. 失望しつつも、私は進化したブリトーにアメリカ文化をみた気がした。このいたいけないブリトーを、あの豊満な肉体を持つブリトーへと育て上げたのはアメリカの底抜けの豊かさ・脳天気さである。
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みんなも、この二つの国の文化をブリトーを食すことによって、身をもって、いや胃を持って味わって欲しい。ブリトー文化論は、世界を救う!!
. スペイン語では、乾杯をするときと、誰かがくしゃみをしたときに、「サルー」という(絶対正しいかは知らない。ただ旅行中に何度かそうゆう場面に出くわした。)。
. サンフランシスコの空港で、いすに座っているとき私はくしゃみをした。そうしたら、隣に座って新聞を読んでいたメキシコ人らしきおじさんが、「サルー」と独り言でつぶやいた。私が、「グラツシアス(ありがとう)」といったら、目を丸くしてこちらを見ていた。
. ……ほんの,ちょっとした,ただの,自慢話です。
. メキシコでは、結構銃は身近な存在です。警察官は、みな物々しいライフルを肩からぶら下げています。州境を越えるときは、必ずバスの車内に兵隊が検査のため乗ってくる。毎回パスポートの提示を求められるので、そのつもりで。夜ははっきり言っていちいち面倒。
. でもそのくらいの厳重な警備が必要なのが、メキシコの治安の程度です。バスや、宿の窓ガラスに弾痕があったりするのを1度ずつみかけた。
夜行バスがたまに山賊にねらわれると言うのは本当。私の友人の知人が実際被害に遭いました(早大生とのこと)。お金はとられたけれど、それだけで済んだようです。
. ただ、私自身は犯罪らしい犯罪に出会わなかった。それほどおそれる必要は無いというのが、わたしの感想。
. カリブ側は、リゾート化しているので物価が高い。それから、アメリカ国境が近くなっても物価は上がります。だからおみやげは、ぜひメキシコシティーで買いましょう。安くて、最も品数が豊富です。見つけづらいけど、特にサン・ファン市場は、お勧め。ただ市場内でも、同じ製品が違う値段で売られているから、そこは足で頑張りましょう。
まあ、これはどの国でも共通の当然のことでしょうが、一応言っときます。しばらく値段交渉をしていて、相手がもう値段を下げないところまで来たら、「他の店を見てみる。」といって、その店を出るそぶりをしましょう。そのときやっとはじめて相手は、底値を言います。それをいくつかの店で繰り返して、底値が最も低い店で買うのが最も正しい買い方です(でもたいてい底値は場所で共通してるけど)。必ず一回店を出ましょう。
. それから、まとめて買うときには、当然ディスカウントをさせましょう。
. 買ったときに、相手が渋い顔をするようになったらあなたの技は熟練の域です。