ハプニング集

@入ってよかった、損害保険。

 湿度が高いから、汗が出る。汗が出るから、服は着替える。当然服が足りなくなる。洗濯が必要になって来るんですねえ。コイン・ランドリーなんてものはありません。浴槽があればそこで洗うけど、そんなものもない。安宿だから。どこで洗うか?洗面台です。
 洗面台でゴシゴシやりました。洗面台は壁に引っかけてあるだけです。「カタッ」「あっ、やべ!」「ガッシャーン!!!」やってしまった。おわかりですね。洗面台を落として割ってしまったのです。オーナーが飛んできた。呆然としている。彼とは毎晩いろんな事を話していた。彼はこのゲストハウスをすごく大切にしているようだった。それだけにすごく申し訳なかった。ごめんなさい。彼は急いであふれ出る水を止め、洗面台の修理をした。弁償。「60ドル。」払うには払ったが、もうお金がない。その晩は日本から持参のスルメだけで過ごした。たまたまミーハー気分で、壊した洗面台を記念に撮っていたので、おかげで保険がきいた。入っておくモンですね。
 ちなみに、洗面台破壊後、数時間は水が使えなかった。それを忘れてウンチing!流れなくて悲惨だった。

A空港の従業員だろ!!

 カンボジアに着いたときはそれなりに恐かった。
 「国別危険度調査」によると、カンボジアはボスニア・ヘルツェゴビナとならんで「高危険」な国だからである。ちなみに「徴候なし」(安全)の国は、オーストラリア、オーストリア、デンマーク、スイス、スウェーデン。日本はオウムの事件で、1ランク落ち、「低危険」の国となってしまった。
 ドキドキしていると、空港内で職員が話しかけてきた。身なりではかなりインテリっぽかった。「ここらは危険だからね、僕が連れていってあげるよ。」いい人だあ。
 喜んで、車に乗った。空港職員を証明するバッチもつけていたし、「いい人」だと信じて疑わなかった。僕は「ここに行ってほしい」と、日本で友達にもらった宿屋の名刺をみせた。でも、行き道がわからないのかあちこち走って、「場所がわからない」と言った。その先々で、「この宿屋もいいぞ」と色々紹介してくれた。いい人だあ。
 あまりお世話になるのも悪いと思って、結局なんだかよくわからない宿屋に決めた。部屋まで一緒に来てくれて、クーラーがきくことも確かめてくれた。クーラーに手をあてて、大丈夫だよって。いい人だあ。
 でも、帰り際に「10ドルくれ」って言われた。「はあ?」キツネに包まれた、いや、つままれたようだった。「信じていたのに・・・」なんか恐そうな国だし、怒らせちゃマズイと思って、10ドル渡した。今思えば払いすぎたと思うが、そんなこと言ってもどうしようもない。クーラーもつかない。「何だよ、おい!」コンセントが抜けていただけだった。結局ついたが、あのおっさんの行動(手を当てて、クーラーが利くことを確認。)は一体?
 いい人なんて思った僕がバカだった。旅先でSMAPの草薙に出会うことなんてありえない。そもそも、あんなにいい人はいない。でも、菅野美穂には会いたい。

B先に言ってくれ!

 リコンファーム。帰りの飛行機の確認である。航空会社によっては不要だが、大半は必要であろう。旅行中に帰りのことは考えたくないが、帰らないわけにいかないのも事実である。最初にいっておくが、カンボジアでは少々早めでも、首都プノンペンでリコンファームは済ませておこう。間違ってもアンコールの地、シェムリアップでは国際電話はしないこと。
 僕はリコンファームのことをすっかり忘れていた。3日前、「やっべ!」と気付いたのである。急いで電話局へ。通じた!相手の声は聞こえる。しかし、こっちの声が聞こえないらしい。どんなに大きな声を出しても聞こえないらしい。しまいには電話を切られてしまった。こんなことを3回ほど繰り返した。1分7ドル。5分で35ドル。会話が成立しなくても、要件を満たせなくても、確かに通話はしている。35ドル払ったが、どうも納得がいかない。日本だったら詐欺で訴えるところだ。挙げ句の果てに局員はこういった、「ここで国際電話を成功した人はいないわ。」先に言わんかい!

Cまったく、どいつもこいつも!

 カンボジアの物価はかなり安い。最初の「費用」のところを見ていただければそれはわかるだろう。日本の1/3〜1/10。出費においての最後の砦、空港使用料もさぞ安いことだろうと高を括っていた。「え!15ドル?!」15ドルといったら、日本と変わらないじゃないですか(成田空港2000円)。どういうこと?
 ウダウダいっても仕方ないので、なけなしの15ドルを払って空港内へ。なぜか、従業員が3人走って追っかけてきた。「払ってないぞ。」何じゃ、そりゃ!「今払ったばっかりじゃないか!」「いや、払ってない。」だんだん腹が立ってきた。「何をいってるんだ!領収書もあるぞ!」といって、領収書をみせた。「ちょっと待ってろ」と言って、ひとりが領収書を持ってどこかへいこうとした。マズイ、誤魔化されると思って「俺もお前についていく」と怒鳴った。キレそうだった。すると従業員たちは引き返していった。ナメやがって!数十分後、一人の従業員がやってきた。「僕の間違いだったよ、ごめん」とニコニコしながら言ってきた。もう、どうでもよかった

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