メキシコ入国

10/9(木)

一畳半ほどの狭い部屋で、蒸し蒸ししながらほとんど寝付けなかった。4:00に起きあがるが、日中より疲れた感じがする。バス停まで歩いて15分。6:00出発予定のバスは、6:30頃遅れて出発した。いよいよ最後の国メキシコへ。

もともとメキシコに行くつもりはなかったが、グアテマラと日本(成田)の往復だと、アメリカ・ダラスで一泊強いられることとなってしまう。それはかなわないと思い、乗り継ぎの良いメキシコから帰ることにしたわけだ。ベリーズ・シティからカンクン行きという都合のいいバスはなさそうだったので、チェトゥマルという国境を越えたメキシコ側の町を目指した。バスで走りながら、途中の分岐点で「to Mexico」という看板が掛かっているのは、陸続きのなせる技だ。

ベリーズとメキシコの国境を越えたチェトゥマル(メキシコ)は国境情報が入手できなかったが、なんとかなるだろうと思い、ベリーズ出国手続きを済ます・・・が、メキシコのイミグレーションがない!とりあえず、手持ちのベリーズドルをペソに換金して聞き回ると「この道の先の橋を渡ってずっと向こうだ」と言う。「歩いては遠すぎるのでバスに乗れ」と。そういうことか・・・今パスポート上は日本を出国しただけの、どこかの陸地にいる人になってしまった。

メキシコの入国審査を終えて、チェトゥマルへ。これで国境越えをすべて終え、ひとりほっとしていた。

チェトゥマルでバスを降りるが、スーパーの駐車場らしきところだ。バスの乗り換えもできない。どうすればいいのかと聞くと、「バスターミナルまでタクシーで行け」という。乱暴だなぁ。手持ちは国境で換金した220ペソ(約2,500円)のみだ。英語の全く通じないタクシーをつかまえて、10ペソでバスターミナルにたどり着く。

現在9:30。カンクン行きのバスは10:30発だ。待つなぁと思ってチケット売り場へ行くと、12:00発だと言う。ボードを見て「え?10:30のバスがありますよね?」と聞くと、「今10:40よ」と。そうか、グアテマラ時間のままだったんだ。確かにベリーズでも10分ほど時間が違っていたが、メキシコは1時間ずれるらしい。チケットは175ペソ。残り35ペソ(約400円)である。

12:00発のチケットを買って、いつ着くかと尋ねると、5時間30分かかるという。今日は一日バスだ。バスの中は冷房がききすぎていて、凍え死にそうだった。13:30。ちょうどその頃かなと時計を見るとぴったり合たっている。14:00、15:00、15:30、16:30すべてぴったり当ててしまった。(その間一度も時計を見ていない)相変わらず研ぎ澄まされた感覚はすばらしい。高校以来、腕時計をしない主義のおかげだろうか。

予定通りカンクンに到着。とにかくすべては換金からだ。カンクンは目印が多く、とてもわかりやすい町並みだ。3日分の宿をとって、$60。ペソがあっと言う間になくなっていく。絵はがきと明日着るTシャツで手持ちのお金がなくなってしまった。再び換金して、夕食はちょっとリッチにシーフードだ。コロナビールを2本飲んで夢心地。本当に食事がうまい!


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