ベリーズ入国

10/8(水)

朝3時起き。日本は同日夕方18時だ。日本を離れて4回目の朝を、当然のように迎え入れていた。5時発のバスに備えるが、時間がありすぎるので、ゆっくりとベリーズへ思いを馳せていた。

バスは、出発して島内をぐるっと回る。島の出口(橋の前)まで来ると全員バスを降ろされて、大型バスを待つこととなった。荷物は車の上に山積みだ。湖を眺めながら、ふとフローレス島のことを思い返してみる。ここはティカルへの拠点でもあり、ベリーズのキー・カーカー、メキシコのカンクンへの中継地でもある。逆にメキシコやベリーズから、グアテマラ・シティやホンジュラスに向かう人も多く、島全体が旅人を前提に成り立っている。コパン・ルイナス(ホンジュラス)と同じくらいの大きさで、安全な、静かな、そして過ごしやすい島だ。

8:00、バスはベリーズとの国境にたどり着いた。グアテマラの国境付近は道もがたがたで、建物もまばらな田舎町だ。国境でバスを降りて、出国手続きをする。出国税はとられずあっという間に終了。国境を歩いて越え、ベリーズのイミグレーションへ。英語だ。言っていることもわかるし、話していることも通じる。すごくほっとした。日本でビザをとっていたからか、入国手続きもあっと言う間に終わった。こちらも入国税は0。

ベリーズは1981年に独立した新しい国だ。スペイン統治の時代が終わり、イギリスがカリブ海域に影響力を持つ過程で、実質的にイギリス領(英領ホンジュラス)となったが、スペイン統治にあったグアテマラが独立して以来、ベリーズの地位を巡っていまだに領土問題を繰り広げている。中米で英語圏であることからも、そのまれな存在を肌で感じる。ベリーズドルにも、エリザベス女王の顔が印刷されていて面白い。

ベリーズ・シティに到着したのが12時前。入った宿が1.5畳程度しかなく、本当にボロくて、シャワーさえなく、$7.5。鍵も壊れていて掛からない。貴重品だけ持って外へ。ホテルのみならず、旅行代理店も、飲食店も何もかも少ない。バスターミナルで、メキシコ国境のチェトゥマルまでのチケットを買って、町中を散策するがやはり何もない。

今日はのんびり過ごそうかと、カリブ海の方へ歩いてみた。"COOL BEER"と書いてある店を発見。引き寄せられて入ると、カリブ海が見渡せるオープンテラスだ。「BELIKIN BEER」を注文した。カリブ海を見て飲むビールは格別だ。横から差し込む太陽が肌を刺すのも気持ちがいい。ビールを飲み終えても飽き足りず、メニューを見て・・・これだ!Banana Shake!注文。やってきてさらにびっくり!大きなグラスいっぱいのバナナシェイクに生クリームが3つも浮かんでいる。これはすばらしいと思い、飲んでさらに感激。カリブ海が甘いイメージに大変身だ。

店を出て町中を歩いて16時。シャワーを浴びながら再び外に出たくなって、18時に外出。しかし、店はほとんど閉まっている。う〜む。明日の6時まではおとなしくしているしかないかなと思い、ミックスジュース(ベリーズ産)とタコスを買って部屋に戻る。好物のミックスジュースを開けて一口飲むとなかなかおいしい。後で飲もうと思ってフタをし損ねて、バーン・・・!こぼしてしまった。白いTシャツも真っ赤だ。やっぱり今日はおとなしくしてなきゃ。


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