グアテマラに向かいながら
10/4(土)
前日21時過ぎ、あわただしい一週間を終えて会社を出たぼくは、驚くほど心が弾んでいた。体が軽いというのはまさにこのことだ。
朝、ふと目が覚めると8:30。疲れは全く感じない。まだまだ若さの恩恵を享けられる。成田発は18:30なので、かなり時間がある。自宅のインターネットで天候を調べると、雨・雨・雨・雨・雨・・・気温も10〜20度と、思った以上に寒そうだ。急遽ダウンコードを着ていくこととし、とっても季節はずれな旅行者になってしまった。
不思議なもので、わくわくして飛び跳ねたり、再来週のことを考えて仕事の整理をしたりと、気持ちは不規則に変化している。子供と大人の境目は矛盾なく存在し続けるのかもしれない。
空港までは、家族総出でお見送りとなってしまった。長く短い旅の前触れをゆっくり味わって、搭乗口へと向かった。
中継地ダラスまでは約10時間。そこで乗り換えて15時間遅いグアテマラに現地時間で土曜日の20時頃着く予定だ。表面的には、2時間で到着できることになる。機内で世界地図を見て、日付変更線を越えた記憶がほとんどないことを改めて実感してしまった。
ダラス・フォート・ウァース空港着。飛行機を降りると、標識も日本語でも書かれているからか、とても洗練された匂いがするのは気のせいだろうか。入国審査を待つ日本の旅行客はカンクン行きのカップルが多く、みんなウキウキしている。荷物を受け取って、re-checkした後、待合室でただ飛行機を待つ。
グアテマラ行きの飛行機は3席+3席のボーイング737だ。考えてみれば、この飛行機含めてとにかく眠りまくった。なぜだかわからないが、とにかく眠い。気が付けば口を開けて眠ってしまうのだ。おかげで、空の旅を長く感じずに、体力・気力ともに充実できた。
また、この一週間のルートを考える時間がなかったので、グアテマラ到着1時間前に地図を見ながら行き先を考えてみた。思った以上に腰を据えて各国を回れそうだ。まあもう少し国境越えの情報がほしいところだが・・・
グアテマラ着。現地時間で19:40だ。ぼくの体は淡々と「今」を受け入れていて、「まずどうしようかな」と至って冷静に考えていた。入国手続きはスムーズに行われて、20:40には空港を出られる状態になっていた。
少し英語の話せる空港従業員と話していると、「ダウンタウンは危ないからやめた方がいい」という。しかし、翌日コパン遺跡(ホンジュラス)に向かうことを考えると、バス停の近い旧市街に宿をとりたい。その従業員が勧める空港近くの宿は$12。旧市街へ行くタクシー代と宿代を考えればペイするだろう、というのが彼の理屈だ。一理あると思い、そうすることとした。
ホテルに着くと、オーナーも少し英語がわかって助かった。しかし、$12はドミトリーで、シングルは$20だと言う。明日は午前3時チェックアウトなので共同でもいいかと思いドミトリーにしたが、客はぼくひとりで、静かな夜を送ることとなった。寝る前にシャワーを浴びようと思ったら、お湯が出ない。。。部屋にはいる前に「お湯が出る」と言っていたのに!