紅海へ

11/24(水)

 朝、またまた3時に目が覚める。眠いはずなんだけど・・・

 5:40にホステルを出る。バスは7時発だが、寝静まった旧市街内をゆっくり歩いて、バスステーションへ。門を出ても町全体が静かだ。朝が穏やかで気持ちがいいのはどこの国でも同じだ。444番バスでエイラットへ。片道4.5時間の長旅だ、しかも日帰り。エンボケック(死海の南の方でリゾート地としては最高。夏は水が蒸発して塩の柱ができる)を中継して、エイラットに着く。

 まずは泳ぐためにコーラルビーチを目指そうとインフォメーションで行き方を聞いて、再びバスにのる。ビーチは入場に18シェケル(700円くらい)。シュノーケルとマスクを借りるのに「100シェケル(約4,200円)を担保する」と言われたが、その程度のお金もない。が、財布を全部預けて、逆にロッカーの代わりとさせてもらった。

 さて、紅海だ!珊瑚が浅いところから続いているので、橋を渡ってかなり深いところから海に潜る。心が震えた。驚くばかりの珊瑚と色鮮やかな魚の群。信じられない透明度の高さで、水深20メートル程度でもはっきり海底が見える。10メートルほどの岩のような珊瑚礁に数種類数百匹の魚の群がいる。近寄っても穏やかに波に揺れていると魚は逃げない。ゆっくり空を飛んでいるみたいだった。聞こえるのは海の音と自分の息。言葉では伝えられない感動だ。冒険家クストーが世界一美しいと言ったのもうなずける。

  海を出て、紅海の中にある水族館へ。地下はまさに海そのものが水族館となっている。逆にタワーを上ると、サウジアラビア、ヨルダン、エジプトが見える。今度はヨルダンに行ってみようと思った。 エイラットを背にバスは走る。再び4.5時間かけてエルサレムに戻っていくのだ。夜10時前に到着したエルサレムでは雨が降っていた。この日を境にイスラエルは雨期に突入したらしく、一気に寒くなっていった。夜はブランケットだけでは凍えてしまうので、トレーナーを着て、さらにダウンコートを着て寝た。

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