アジャンタ石窟
12/14(木)
朝6:30起床。ホテルに荷物を預けてアジャンタ行きのバスターミナルへ向かう。「エクストラ」と呼ばれる50ルピー(120円)払ったバスは汚く、いすも堅い。2時間かけて到着した場所は近くの村で、目的地にはジープで10分。10ルピー払うことになった。
アジャンタ石窟は凄まじかった。彫刻のすごさはエローラの第16窟に及ばないが、全体としてすばらしい遺跡だった。そして何より驚いたのは色彩鮮やかなレリーフ。崖にどうやって穴を掘り、柱を作り、彫刻を彫って、絵を描いたのか。このコンプレックスには圧倒されてしまった。
谷底から山を登って一望すると、「アジャンタ石窟」は筆舌に尽くしがたいものがあった。石窟の中は敢えてほとんど写真を撮らなかった。写真は外観を撮るのに留めたのは、できるだけ彫刻や壁画の魅力を形にしたくなかったからだ。
やりたいこと。なすべきこと。やった方がいいこと。良くも悪くも様々なしがらみに僕らは満たされている。でも、どこの国でもまず「生きること」が存在していて、それがあって初めて「夢」にたどり着くんだと思う。夢を持てること、叶わないと嘆くことは、それ自体とても幸せなんだと、この時なぜかそう感じた。
さて、疲れ果てて入り口へ戻りジュースを飲む。これがおいしい。ここまで体力を使うことがない日常で、翌日の行動力に不安を感じるほどであった。帰りもバスで2時間半。とにかく疲れたが、「JET AIRWAYS」に行ってみた。先日乗れなかった飛行機のチケットを換金するためだ。なんと、$56全額が返ってきた!(当然代理店手数料は戻ってこないが、よしとしよう)一気に財布がパンパンになって金持ち気分。夕食はホテルのレストランで頼みまくって一人500円。
その後、ムンバイへ戻る深夜電車に乗るため駅へ。お腹の調子が不安だが、ベット付の電車で夜通し走る電車も悪くないと思いながら、あっという間の旅行を振り返っていた。