国内事情

出国と入国

ビザはいらない。パスポートは有効期間が6ヶ月以上あればいい。
出国も入国もチェックが厳しい。飛行機に乗る前の執拗なまでの質問責めは印象的。
「最後にはカバンの中を見せればいい」と思っておけば気は楽。
帰国の際には、宿泊した宿のレシートと、訪れた先の証拠(チケットなど)を日にち順にまとめておくといい。

空港

深夜に着くと、テルアビブまで、タクシーで20ドル近くとられるので、行き先の同じ人を集めるか、安いバスが走る時間まで空港で時間をつぶすことになる。24時間、ファーストフードもお店も開いているし、大きめのイス(鉄製だったが)もあるので寝れる。
ただし、入国の際「初日はどこに泊まる予定か」と聞かれることもあるので、うまく説明すること。
出国は1日前にチェックインできると聞いていたので、はやめに空港に着いたが、KLMは離陸3時間からだった。

通貨

 
シェケル(NIS)。1シェケル=42円(99年11月末)
換金所に日本円のマークはないが、当然換金可能。ただし、ドルの方がレートは良かった。
トラベラーズチェックは小さなホステルでも使用可能。不便は感じなかった。
 
写真は左上から1/20シェケル、1/10シェケル、1/2シェケル。
下段左からは1シェケル、5シェケル、10シェケル。
これ以上は紙幣になる。


気候
11月末でも天気のいい日は暑いくらいだった。
とくにエイラット(紅海がある。最南端)は灼けるほど暑く、海の冷たさを感じなかった。
旅程、幸い日中は穏やかな日差しに恵まれたが、夜には雨が3日くらい続き(梅雨に突入した?)、トレーナーにダウンコートを羽織っても寒いくらいだった。

雰囲気

近代都市「テルアビブ」、歴史深い「エルサレム」、地球の不思議を体験できる「死海」、珊瑚にあふれる「紅海」、キャニオンの並ぶ「ネゲブ砂漠」とまるで世界一周しているかのような、いろんな顔を持つ国だと思った。
パレスチナ関連の危険は特に感じなくて、至って平和な国だと思った。
町中が軍人であふれているのでなぜか聞くと、男性は3年、女性は2年軍人の訓練を受けるらしい。どうりで、この国の女性は皆しっかりしている。
旧市街(エルサレム)の中で、4つの地区にわかれて、それぞれ思想の違う人々が生活しているのには、ちょっとびっくりしたが、そこに至る経緯はわからない。

交通機関

エルサレムからテルアビブをとってハイファ、ナハリヤまで電車が通っている。特急はやたら速く、景色もよかった。
バスはテルアビブ、エルサレムを筆頭に縦横無尽に駆けめぐっているので、とても有用。
エイラットまでもバスで行ける。エルサレムから片道4.5時間。往復約4500円。この「444」番バスはエン・ボケック(死海で泳ぐ最高のスポット)を経由する。エイラットまでは飛行機も出ているが、片道80ドル。

宿

ドミトリーなら10〜20シェケルで探せる。旧市街内のシングルだと安くても20ドル以上はかかる。
エイラットは世界的なリゾート地のため、高級ホテルしかないときいて、日帰りにしたが、ホステルの看板はあった。
ただし、一泊いくらかはわからない。かなり高いと思われる。ただし一泊する価値はある土地だと思った。

電話

国内で3社が争っているらしく、初めに「011」「012」「013」をかけてから、「81」(日本)をプッシュ。つづけて市外局番(「0」は無視)から相手先を掛ければいい。
13シェケルで20度。5分以上は話せた。

郵便

露店はもちろん、普通のお店でさえ切手はほとんど売っていない。郵便局で買うことになる。
1.5シェケル。
日本に着くのに半月はかかるだろうと思ったら、一週間もかからなかった。かなりびっくりした。

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