時差出入国通貨

 時差は日本の2時間遅れ。

 入国にはビザが必要である。直接プノンペン空港でビザを取得でき、それには写真が1枚いる。忘れても、なくしたと言えばOK!日本でとっておくこともできる。大使館は青山一丁目、2,500円かかる。ただ、彼らは日本語が話せない。心してかかるように。

 空港(写真)ではタクシーの運転手が客を取るために喧嘩する。あぁ、こんなところに来てしまったという哀愁をここで味わうことに。空港の従業員が「ここは危険だから、僕がホテルまで連れていってあげよう」と言ってきた。「いい人だぁ」。でも着いてから「10ドルくれ」と言われた。誰も信頼できない。

 さて、出国についてだが、TAX、つまり空港使用料が15ドルかかる。カンボジアの物価でいえばやたら高い。帰れなくならないようにちゃんと確保しておこう。あと、結構いい加減な奴等が働いていて、ちゃんと15ドル払って領収書も持ってるのに、追っかけてきて「払ってない」と言われた。挙げ句の果てに「ちょっと待ってろ」といって、領収書をもってどこかに行こうとするから、怒って(というか、ふりをして)“I will follow YOU!”と怒鳴り返した。すると、彼らは「まずい」と思ったのか、すごすごと引き返していった。しばらくたって、その従業員がそばにやってきた。「ごめんよ。ぼくのまちがいだった」と。もう、どうでもよかった。

 単位はリエル。1ドル2,700リエルで計算すればよい(Nov/1996)。また、カンボジアでは自国のリエルより、米国ドルの方が有用。1ドル紙幣をたくさん持って、小銭としてリエルを持つ感じ。日本円を持っているなら、Exchange(換金所)で換金してもらおう。Exchangeはプノンペンなら至る所にあるが、シエヌリアップでは見かけなかった。また、空港のはレートが腐っている。10,000円が80ドルに。だから市内で交換しよう。1ドル=107-108円の時で、91ドルで交換してくれた。リエルは1ドル=2,780リエル(先述したが、お釣りとかの計算は2,700リエルでされる)、闇マーケットで交換。インフレ率は3.5パーセントぐらいらしいが、すぐインフレになると思う。また、ドルであっても円であっても、トラベラーズ・チェック(トラ・チェ or T/C)は禁物。基本的にアジアでは使えない(「アジア極楽旅行(下川裕治氏著)」より)。トラ・チェはプノンペンの銀行で換金できるが、面倒くさい。僕が旅行した時期は、ちょうどシアヌーク国王の誕生日で、銀行は数日間休み。しかたなくトラ・チェのままで、シエヌリアップへ。使えるお金がなくて、日本から持参したスルメのおつまみだけで過ごした夜もあった。

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